三月 怨みを以て怨みに報ゆれば、怨みは止まず。

これも伝教大師のお言葉です。

「怨みを以て怨みに報ゆれば、怨みは止まず。徳を以て怨みに報ゆれば、怨みは尽く。長夜の夢裏のことを恨む莫れ。法性真如の境を信ず可し」

 

怨みに怨みで応ずれば、怨みの連鎖が続きます。憎しみに憎しみで応ずれば、憎しみの連鎖が続くでしょう。

怨みや憎しみに徳を以って答えれば、そこで怨みや憎しみは行き場を失います。

怨みや憎しみも仏の悟りからすれば、長い夜の闇の中のように迷いから目ざめていない夢の中の実態の無いものである。

怨みや憎しみを持つよりは、真実不変の悟りを信じる可きである。そのことで安らぎを得ることができる。

 

相田みつをさんの詩に「セトモノとセトモノと」があります。

テレビCMでも、ACジャパンが流しています。

 

「ぶつかりっこするとすぐこわれちゃう どっちかやわらかければだいじょうぶ やわらかいこころをもちましょう

そういうわたしはいつもセトモノ」

 

今風の言葉でいうならば、神対応でしょうか?そうありたいと思います。