東明寺について~天台宗九州西教区筑前部

 地元門司港は、「バナナのたたき売り」の口上にありますように、「門司は九州の大都会」として大正時代頃は大変賑いを見せていました。

 その頃縁あって先々代(澄寛大和尚)が大分県(竹田市/天台宗九州東教区大泉寺)より当地に至り、東明寺の中興を発願して建立した寺院であります。

 北九州市門司区にあり、門司港レトロ地区がすぐ近くにあります。

 

 天台宗のお寺ですが、境内の道沿いに高さ2メートル大の子安大師(弘法大師)石像があります。

 これは昭和初期に近くに住んでいた上岡ハルさんという産婆さんが、無事に1万人の子供を取り上げたことを感謝し、その子供たちの健やかな成長を願って奉納したものです。お参りされる皆さま、お大師さんのご加護によって子宝に恵まれ安産でいらっしゃるようです。又道行く人が毎日手を合わせて下さいます。

 

 その往昔、現在地近辺に寺院があったらしく、古い文献にもその名前が見えます。史料に「東明ケ丘」「東明寺城」等の名が出てきます。昭和初期に先々代の澄寛大和尚が中興し、現在の寺院となりました。