五月 雨ニモマケズ

「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」はご存じ宮沢賢治の詩です。

 

宮沢賢治は『法華経』の信奉者で、彼の作品にはその影響が見られます。遺言にも『国訳妙法蓮華経』を千部印刷し、

周りに頒布するように書いてあります。

 

比叡山延暦寺に宮沢賢治の「根本中堂」歌碑があります。

   ねがはくは   妙法如来   正徧知   大師のみ旨   成らしめたまへ

又賢治忌の法要も命日に営まれています。

 

 「東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ

  南ニ死ニソウナ人アレバ 行ッテコワガラナクテモイイトイイ 

  北ニケンカヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイイ

  ヒデリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ ミンナニデクノボートヨバレ

  ホメラレモセズ クニモサレズ ソウイウモノニ ワタシハナリタイ」

 

熊本地震が甚大なる被害をもたらしました。誰もが心を痛めています。

近くに居ながら何も多くのことが出来ず心苦しい思いで一杯です。

「雨ニモマケズ」の一節のように被災者の方の苦しみを分かち合い共有する気持ちでお役に立ちたいと思います。